2026年11月1日日曜日

「公式LINE登録で限定特典」に感じるモヤモヤの正体|YouTube誘導のからくりと健全な防衛本能

YouTubeで有益な動画を見ていると、最後に決まって流れてくるあのフレーズ。

Youtubeの「LINE登録してね」はちょっとうんざり


「概要欄の公式LINEに登録してくれた方限定で、豪華スライド資料や特典動画をプレゼント!」

画面いっぱいに並ぶ豪華なアイコンや「今だけ無料」の文字を目にした瞬間、思わずスッと心が冷めてしまったり、なんとも言えない嫌悪感を覚えたりしたことはないでしょうか。

「なんでみんな揃いも揃ってLINEに誘ってくるんだろう?」
「あんなに手のかかった資料をタダで配って、発信者側に何の得があるの?」

今回は、発信者が躍起になって公式LINEへ誘導する商業活動全開の理由と、私たちがその呼びかけに対して反射的に「うっ……」と警戒してしまう心理の正体を、論理的に整理してみたいと思います。

1. 発信者が公式LINEへ誘導する「5つのメリット」

結論から言うと、発信者が身銭を切って特典を作り、LINEへ誘導するのは「YouTube単体での収益化の弱点を補い、高額な収益につなげるため」です。

マーケティングの世界では古典的とも言える手法ですが、WebとSNSの発達によって極めて精緻に仕組み化されています。

① 「待ち」から「攻め(プッシュ通知)」への転換

YouTubeは、ユーザーがアプリを開いて動画を選んでくれるのを待つ「プル型」のメディアです。チャンネル登録されても、アルゴリズムの気まぐれでおすすめに表示されなければ見てもらえません。

一方、LINEはスマホの画面に直接通知が届く「プッシュ型」です。メールマガジンと比べても開封率は圧倒的で、届いたメッセージの半分以上がその日のうちに読まれます。発信者側から確実に接触できる手段を手に入れること、これが最大の目的です。

② プラットフォーム依存リスクの回避(顧客リストの資産化)

YouTubeのアカウント停止(BAN)やおすすめ表示のアルゴリズム変更は、発信者にとって死活問題です。明日突然、再生数が10分の1になるリスクを常に抱えています。

しかし、LINEの登録者(顧客リスト)を手元に確保しておけば、たとえYouTubeチャンネルが消滅しても、読者とのつながりは手元に残ります。ビジネスの基盤を他人のプラットフォームから自社の管理下へ移しているわけですね。

③ 高単価商品(バックエンド)の販売

YouTubeの広告収入は、1再生あたり数十銭から1円程度です。再生数を稼ぎ続けるのは大変な労力がかかります。

そこで彼らが狙うのが、数十万〜数百万円規模の「高単価商品」の販売です。

  • オンラインスクールや講座
  • 個別コンサルティングやサポート
  • 有料の会員制コミュニティ

LINEには「ステップ配信」という機能があり、登録した読者に対して1日目、2日目、3日目と順番に自動でメッセージや解説動画を送り届けることができます。このプロセスを通じて読者の信頼や購買意欲を段階的に高め、最終日に高額商品をセールスする仕組みが完全に自動化されているのです。

④ 熱量の高い「濃い見込み客」の選別

「動画を流し見するだけの人」と「わざわざリンクをタップしてLINEを友だち追加する人」では、発信者に対する関心度や悩みの深さが全く違います。

無料特典というハードルを設けることで、将来的に商品を買ってくれそうな熱量の高い見込み客だけを効率よくふるいにかけて集めているわけです。

⑤ 1対1チャットによる成約率の最大化

LINEは個別相談への誘導が非常にスムーズです。「無料診断」や「個別相談会」と称して1対1のトークやZoomに持ち込めば、疑問や不安を直接解消できるため、高額な商品でも成約率が格段に跳ね上がります。

2. なぜ私たちは「嫌悪感」を覚えてしまうのか?

仕組みとして合理的なのは理解できても、あの誘導を目にすると反射的に不快感を覚えるのはなぜでしょうか。

実は、その嫌悪感は感情論ではなく、非常に鋭く正常なネットリテラシーと防衛本能が働いている証拠です。理由は主に4つあります。

  • 「搾取の下心」が透けて見えるから:有益な情報を提供してくれていると思っていた相手から、急に「カモ候補」として値踏みされたような感覚を覚えるためです。純粋な発信ではなく、裏にある高額商品への誘導という意図が見え見えな商業主義に興醒めしてしまうわけですね。
  • パーソナルな領域への侵入感があるから:LINEは家族や親しい友人など、身近な人とやり取りするためのプライベートな空間です。そこに、よく素性の知らないネットの発信者が「特典」を口実に土足で踏み込んでくるような心理的抵抗が生まれます。
  • 情報商材の「使い古されたテンプレ」と一致しているから:「無料プレゼントで釣る → 限定感で煽る → ステップ配信で教育 → 高額講座の売り込み」。この流れは、ネットの黎明期から存在する典型的な情報商材の手口そのものです。情報感度の高い人ほど、その既視感に危険信号(アラート)が鳴ります。
  • 返報性の悪用に疲れてしまうから:「こんなに豪華なスライド100枚を無料で差し上げます!」と過剰に恩を着せられると、頼んでもいないのに心理的な借りを背負わされたような居心地の悪さを感じてしまいます。

仕組みを知った上で、冷ややかに距離を保つ

「公式LINEに登録してね」という言葉にモヤモヤするのは、あなたが騙されにくい健全な感覚を持っている証拠です。無理にその感覚をねじ伏せる必要はまったくありません。

もちろん、発信されている動画そのものに役立つ知見が含まれているなら、動画の美味しい部分だけをありがたくインプットすれば十分です。

「あ、いつもの見込み客リスト集めの導線だな」
「この先で数十万円のスクールを売る導線

2026年10月31日土曜日

Amazonの買い物でJALマイルを1.5%貰う技【JALマイル還元率1.5%】

先日、日常の作業環境を少し整えようとAmazonで細々とした周辺機器や消耗品をチェックしていたのですが、ふと「この決済、マイルの取りこぼしはないかな?」と気になりました。

AmazonでJALマイルを1.5%貰う技
AmazonでJALマイルを1.5%貰う技

旅好きや陸マイラーにとって、JALマイルは特典航空券への強力な原資です。日常の支出をどれだけ効率よくマイルへ変換できるかは、まさに知的なゲームのような面白さがありますよね。

通常、Amazonでのクレジットカード決済で得られる還元率は0.5%〜1.0%程度にとどまるケースがほとんどです。しかし、ある「中継ルート」を正しく組むことで、定常的に還元率1.5%(100円につき1.5マイル)をきっちり回収できる仕組みが存在します。

今回は、私が実際に運用している「JALカード ✕ JMB WAON ✕ ミニストップ」を活用したAmazonマイル最大化の具体的な手順と、その論理的なメリットを整理してまとめました。

全体像:なぜ1.5%還元が実現するのか?

仕組み自体はとてもシンプルです。直接Amazonで決済するのではなく、電子マネーとPOSAカード(プリペイドカード)を挟んで2重取りを行います。

  • ステップ1(チャージ):JALカードからJMB WAONへチャージ(1.0%)
  • ステップ2(店舗購入):ミニストップでWAONを使い、Amazonギフトカードを購入(0.5%)
  • ステップ3(利用):自身のアカウントに登録してAmazonで買い物

この3つの手順を踏むことで、1.0% + 0.5% = 合計1.5% のJALマイルが確実に手元に残ります。

準備するもの

実践にあたり、以下のアイテムと事前設定が必要です。

  1. JALカード(JMB WAONクレジットチャージ対応種別)
    • 対象ブランド:JAL・Mastercard / JAL・Visa / JAL・JCBカード / JALカード TOKYU POINT ClubQなど。
  2. JALカードショッピングマイル・プレミアムへの加入
    • 年会費が必要ですが、ショッピング利用時のマイル付与率が200円=1マイル(0.5%)から100円=1マイル(1.0%)へ倍増します。陸マイラーなら必須の登録ですね。
  3. JMB WAONカード(またはモバイルJMB WAON)
    • JALマイレージバンクとWAONが一体になったカードです。
  4. お近くの「ミニストップ」実店舗
    • このルートの成否を分ける最重要拠点です。

マイル最大化の完全実践マニュアル(全3ステップ)

手順を1つずつ、具体的に見ていきましょう。

手順1:JALカードからJMB WAONにクレジットチャージを行う

まずは原資となる資金をJMB WAONへ移行します。

  1. WAON公式サイト、またはイオン銀行ATMやWAONステーション端末にて、JALカードをチャージ元として紐付け設定します。
  2. 必要な金額(例:10,000円など)をJMB WAONへクレジットチャージします。
    • モバイルJMB WAONをお使いの場合は、スマホアプリ上からいつでも即座にチャージ可能です。

マイル獲得データ:
「JALカードショッピングマイル・プレミアム」加入済みの場合、チャージ金額に対して100円につき1マイル(付与率1.0%)が積算されます。

手順2:ミニストップでAmazonギフトカード(POSAカード)をWAONで購入する

チャージしたJMB WAONを持ち、ミニストップへ向かいます。

  1. 店内のプリペイドカード売り場(POSAカードコーナー)へ行き、「Amazonギフトカード」を手に取ります。
    • 固定額面(3,000円、5,000円、10,000円など)のほか、1円単位で金額を指定できる「バリアブルカード(1,500円〜50,000円)」もあります。
  2. レジで店員さんにカードを渡し、「支払いはWAONで」と伝えて決済します。

一般的なコンビニでは、金券類であるPOSAカードを電子マネーで購入することは原則できません。しかし、イオングループに属するミニストップだけは、例外的に「WAON決済」を受け付けています。この仕様が大きなブレークスルーになります。

マイル獲得データ:
JMB WAON支払いで200円(税込)につき1マイル(最大0.5%)が加算されます。
ここまでの合計で、すでに1.5%が確定します。

手順3:Amazonアカウントにコードを登録して決済する

手に入れたギフトカードをアカウントに反映させます。

  1. カード裏面の銀色スクラッチ部分をコイン等で削り、ギフトカード番号を確認します。
  2. AmazonアプリまたはWebサイトを開き、「アカウントサービス」>「Amazonギフトカードを登録する」へ進みます。
  3. コードを入力して残高に追加します。
  4. あとは普段どおり、ギフトカード残高を使ってお買い物をするだけです。

このルートが優れている「2つの論理的理由」

この手法の美しさは、単に数字が1.5%になることだけではありません。

1. 「端数切り捨て」のロスを完全に排除できる

クレジットカードで直接少額決済を繰り返すと、端数(100円未満や200円未満)が切り捨てられ、実質的な還元率が目減りすることがよくあります。
しかしこの方法なら、「10,000円チャージ(端数なし・100マイル)」→「10,000円分のPOSA購入(端数なし・50マイル)」というように、マイル獲得のタイミングをすべて切りの良い数字でコントロールできます。Amazon側で3,782円といった細かな端数の買い物をしても、付与レートに影響を与えません。無駄が一切出ない、極めて合理的な仕組みです。

2. 特別なキャンペーン待ちが不要

期間限定の大型ポイント還元祭などを待つことなく、日常的に必要なものをいつでも1.5%レートで調達できる再現性の高さも魅力です。

唯一にして最大の注意点

非常に完成度の高いルートですが、弱点がひとつだけあります。

「生活圏内にミニストップの実店舗があること」が絶対条件という点です。

セブン-イレブンやファミリーマート、ローソン等ではこのWAON決済ルートは使えません。お住まいの地域や通勤動線上にミニストップがない場合、わざわざ遠出するコスト(移動時間や交通費)を考えると本末転倒になってしまいます。
まずは日常の行動範囲内に店舗があるか、地図アプリ等で確認してみるのが第一歩かなと思います。

まとめ:行動を仕組み化して、無理なくマイルを積み上げる

日々の小さな決済も、正しい手順を一度ルーティン化してしまえば、ストレスなく着実に数字として積み上がっていきます。

  • JALカードでチャージする(1.0%)
  • ミニストップのWAON払いでPOSAカードを買う(0.5%)
  • Amazonで使う(合計1.5%)

生活動線にミニストップがある方は、ぜひ次回のAmazonでの買い物からこの「1.5%還元ルート」を試してみてくださいね。

番外編1:書籍を買うなら、楽天ブックスの方が簡単

書籍を買うんだったら、Amazon でこのような面倒くさい手順を踏まなくても、楽天ブックスで、

  • JALカードを使って本を買えば、1% の JAL マイル還元が受けられる
  • 1% の楽天ポイントがもらえる(この楽天ポイントは 2 ポイントで JAL マイル 1 マイルに交換可能)

つまり、楽天ブックスだと JALカードで買うだけで JALマイル 1.5% 還元を受けられます。Amazon のこの面倒くさい手順を踏むのは、本以外を買う時でいいかな。

番外編2:ミニストップなら WAON で税金も払えます

ミニストップと WAON の組み合わせは案外便利で、税金のような支払い伝票払いのものでも、ミニストップなら現金だけでなく WAON で支払うことができます。

WAON へのチャージは事前に JALカードからしているので、チャージの段階で JALカードからのチャージマイルは着実に1%もらえます。税金の支払いでマイルがもらえるかどうかは、ネットで調べた限りではもらえる説ともらえない説があってまだ分からないんですけど、税金を払うための WAON チャージの分は確実にいただけます。

ネット上でクレジットカードで税金などを支払うサイトもありますけど、決済手数料が支払い金額に応じて取られてしまいますよね。この方法だと、税金を払うときに手数料を取られず、マイルだけいただけます。

ただし、WAON で支払える1回の支払いは5万円までなので、税金の1回の支払いが5万円以下貧民層だけの特典ですね。富裕層はお金を払ってファーストクラスに乗ってください(笑)。

2026年10月25日日曜日

JAL Payはお得なのか?JALカード直接決済と徹底比較して見えた「皮肉な真実」

以前JAL Payができた頃にチャージしておいたお金が残っていまして、放置してても仕方がないので、それを使っています。使い始めたときにもう一度調べてみたら、「JALカードから月4万円チャージして利用すると、1 Life Status ポイント(LSP)プレゼント!」というのを見て、「おっ、JAL Pay経由にした方がお得なのかな?」と思った方も多いのではないでしょうか。

計算が好きなので、細かいところまでしっかり計算してみました。

ですが、結論から言います。普通にマイルを貯めたいJALカード会員なら、国内でJAL Payを使うメリットは全くありません。おとなしくJALカードで直接決済するのが一番お得です。

なぜJAL Payがお得じゃないのか、数字でハッキリと検証してみました。

JAL Payは海外で使うもの


4万円使ったときの損得を比べてみる

JALカードの場合

特約店ではない一般のお店で、ぴったり「4万円」を決済した場合の比較です。(※JALカードはショッピングマイル・プレミアム加入、還元率1.0%)

4万円使えば、もらえるマイルはほぼ400マイルです。1回ごとの決済でマイルの付与が決まるため、端数処理によって多少変わりますが、切り上げになる時もあり、トータルではだいたい100円で1マイル(1%還元)と考えていいでしょう。

あと見落としてはいけないのが、JALカードで決済をして2,000マイル貯めるごとに5 LSPもらえるということです。なので、この400マイル獲得には(まだ実現していないですけど)1 LSPもらえるということも含んでいます。ここを忘れちゃいけません。

JALカードからJAL PayにチャージしてJAL Payで使った場合、今はJALカードからJAL Payにチャージしても1マイルももらえません。


JAL Payの場合

JALカードからJAL Payに4万円チャージして、1か月の間にJAL Payを少しでも使えば、1 LSPは確実にもらえます。

そしてJAL Payを使ったときは、200円使用ごとに1マイルもらえます。ただし200円に達しない端数は全部切り捨てられます。

なので、199円使っても0マイル、399円使っても1マイルしかもらえず、というように切り捨て損が確実に発生します。細かい決済を積み重ねて4万円使ったときは、それぞれの決済ごとに切り捨てが発生しているため、最大200マイルもらえる可能性はあっても、実際に200マイルもらえることはほぼありません。

このとき、獲得マイルに合わせてもらえるLSP(2,000マイル獲得ごとに5 LSPもらえる)だと、200マイルもらえたときは 0.5 LSP もらえる計算になりますが、実際には切り捨てゾーン(端数の切り捨て)があるため、マイル側から得られる LSP も少なくなります。


JALカードとJAL Payの比較

4万円使用したときにもらえるマイルとLSPを求めると、以下のようになります。

【JALカード直接決済】

  • もらえるマイル:約400マイル
  • もらえるLSP(生涯ステータス):1.0 LSP(ショッピング400マイル獲得分)

【JAL Pay決済(カードから4万円チャージ)】

  • もらえるマイル:最大200マイル(端数切り捨てで、平均190マイル以下)
  • もらえるLSP(生涯ステータス):
    • 1.0 LSP(4万円チャージ+JAL Pay利用分)
    • + 最大0.5 LSP、平均0.475 LSP(ショッピング200マイル以下獲得分)

※ 20回利用。1回につき平均100円切り捨てとして計算

一見、JAL Payの説明だけを見てしまうと、JAL PayだとLSPが余計にもらえるのかと錯覚してしまうのですが、

冷静に見てください。JAL Payを経由することで
平均で、210マイルを失って、0.475 LSPを獲得する
ことになるので、実はJAL Payの方がどう考えても損なのです。

JALカードよりJAL Payのほうが損をする


JAL PayマイルUPプログラムも考えてみる

JAL Payには、「JAL PayマイルUPプログラム」があるので検討してみました。


海外利用

海外利用でマイル積算率が 0.7% アップして 1.2% になります。これは活用すべきかな?

円からドルに両替するスプレッドはクレジットカードの手数料に比べて少ないので、こちらは利用しても良いのかと思います。

私はソニー銀行(ソニーバンク)の口座に外貨預金を持っていて、こちらのキャッシュカードをデビットカードとして使うと、ドル普通預金から直接決済してくれたり、円から自動的にドルに振り替えて決済してくれたりといったことを手数料無料でやってくれます。
ただ、ソニー銀行にわざわざ口座を持っていない人でも、JAL Payを使うだけでソニー銀行並みにスプレッドが少ない海外決済ができるので、これはアリかなと思います。

ただし一手間あって、使う直前にJAL Payの中で円をドルなどに両替しておかないと、直接円から決済するとクレジットカードと同じくらいの手数料が取られます。
こうなってしまうと大損なので、先にJAL Payの中で決済通貨に両替するということが大切です。

JAL PayをAndroidスマホで使う場合はQUICPayの支払いになってしまい、QUICPay以外のタッチ決済に対応できません。なので、海外では絶望的に使えない状況になります。
これを避けるためには、JAL Payカードという物理カードを発行してもらう必要があります。
発行手数料が1,100円かかりますが、あとでJAL Payステップのランクが上がるような使い方をすると発行手数料分はキャッシュバックされるので、作っておくのはありかなと思います。


帰国後利用

海外の実店舗で使った後、次の月は国内の利用も0.5%アップしてくれる制度
決済時期や期間など細かなことは確認が必要ですが、対象になると無条件で0.5%アップして1%マイルが積算されるので、この時も利用していいのかなと思います。


JAL Payステップ

これは、毎月のJAL Payの使用回数と利用総額、チャージの総額からJALマイルへの交換レートがアップしていくものです。

JAL Payステップの達成条件(JALのwebサイトより)

上のような細かい条件の表があるのですけれど、4万円をチャージしてLSPをもらうことを前提に考えるので、4万円チャージは達成しているものとして考えてみましょう。

利用回数20回以上、利用総額3万円以上を達成すると、JALマイルの積算率が0.5%アップして1%になります。こうなると、ほぼJALカードを直接使うのと互角になります。

月4万円をチャージして消化していくので、総額3万円は使うと思うのですが、あとは月20回の使用回数をクリアできるかですね。

月10回しか使用回数を達成できなかったら、積算率は0.3%アップの0.8%になってしまいます。

決済ごとの端数切り捨てがあるので、利用回数が増えるとマイルの積算(LSPの積算)としては不利になっていくのですけれど、ここは上手に使うしかないかという気がします。
買い物ごとに意図的に端数を調整すれば別なのですが、端数が0円から199円までの間に一様ランダムに発生するとすると、だいたい平均1回あたり100円切り捨てられることになります。

仮に20回使うとすると、100円×20回で2,000円分の切り捨てが行われます。だいたい4万円分の買い物をしても、3万8,000円分しかマイルはもらえないことが多いということを考えておかなければいけないですね。

月5万円以上余裕で使える人であれば、月5万円チャージしておけば 0.6% アップで最大 1.1% まで JALマイルがもらえることになります。

この場合(5万円利用)を比べてみると、以下のようにやっとJAL Pay利用が有利になります。

JALカード利用
JALマイル 500マイル
LSP 1.25相当

JAL Pay利用
JALマイル 528マイル(48,000円の1.1%)
LSP 1.60相当(特典1.0 + 240マイル÷400)
※JAL PayマイルUPプログラムで積算されたボーナスマイルはLSPの積算対象外

でもこれ、前月の利用状況で次の月のマイル還元ランクが決まるので、結局毎月ずっと維持し続けなければならないループに陥ります。
しかも国内ではマイルアップの積算は最大5万円分までという制限があるので、5万円を超えて使ってもあまり意味がありません。

これだけ手間をかけて頑張って、1か月で28マイルと 0.35 LSPの獲得。手間の割には得られるものがないように思います。


(修正:JAL Payステップのランクは、その月の利用回数、利用総額、チャージ額で判定されるので、翌月に持ち越されるのではないので訂正しました。)

JAL Payを毎月5万円使ってもやっとこれだけ


JAL NEOBANK外貨預金特典

これは、月末の外貨普通預金の残高が50万円以上あった場合は、次の月のマイル積算率が0.2%アップするというものです。

これは預金だけしておけば、マイルがたくさんもらえるなんて簡単に考えてはいけません。

対象は外貨普通預金になっています。今日(2026/10/25)調べたところでは、米ドル普通預金の金利は 0.1% になっています。これに対して、円の普通預金でも 0.5% です。

0.4% の金利を捨てて為替変動のリスクを取りますか?ファイナンシャルプランナー的には絶対にお勧めしない方法ですね。
為替変動がないと仮定して、失う1か月分の金利は、単純計算で約133円です。

マイル積算率の0.2%のアップを、1か月4万円分の買い物で考えると80マイルのアップになります。
80マイルを133円で買うと考えると、1マイルにつき1.67円ぐらいで買えるので、こう考えるとありかなという考えもあります。

ずっと寝かせておくとすると定期預金にした方が良いわけで、期間にもよりますけど、ソニー銀行の米ドル定期預金だと 3.5% ぐらいの金利はつけてくれます。(JAL NEOBANKの外貨定期預金の金利は申込画面でもなかなか表示されないので)
年利3.5%と年利0.1%の差を考えると、単純計算1か月あたり1,133円ほどのもらえるはずの金利を捨てて 80マイルをもらうということになります。

1マイルに約14円のコストは、払う意味はないでしょう。

JAL NEOBANK外貨預金特典は、まったくもってお勧めしません。


ステータス修行僧でもJAL Payを使うメリットはなさそう

では、「マイルをドブに捨ててでも、1ポイントでも多くLSP(生涯ステータス)を急いで稼ぎたい人」 、すなわちステータス修行僧とも言われる人々なら、JAL Payを使う価値があるのか、検討してみましょう。

ここでの損益分岐点は、「1マイルの価値をいくらと見積もるか」 にかかっています。

実例:国際線特典航空券だと1マイル=約6.2円の価値になる

例えば、年末年始(2026年末〜2027年始)のラスベガス往復。

  • JALマイルを使ったアメリカン航空の特典航空券:55,000マイル + 手数料約11,000円(実際に取りました)
  • まったく同じ便を有償で購入した場合(※):往復353,100円
    差額の342,100円を55,000マイルで割ると、1マイルの価値は「約6.2円」 に跳ね上がります。

このレートで考えると、JAL Payを使って失う「210マイル」は約1,302円相当の価値です。つまり、「1,302円を支払って、追加の0.475 LSP(=1 LSPあたり約2,741円超)を買い取っている」のと同じことになります。

※ 実はこのレート、キャンセルできないチケットです。特典航空券の方は比較的お安い手数料でキャンセルができるので、特典航空券の方が条件が良いのですが、キャンセル可能な航空券にするととても高くてびっくりするのでやめておきます。
こちらを使って価値を換算しています。

一方、フライト修行と比較しても利点はほぼ無い

LSPを稼ぐためだけに飛行機に乗る場合、比較的お手軽な「羽田〜伊丹」を特便などの安い運賃(約1万円)で1搭乗したとしても、手に入るのは5 LSP。1 LSPを稼ぐのに約2,000円のコストがかかります。

そう考えると、

  • 「飛行機に乗る時間はないけれど、1 LSPあたり2,000円台前半のコストなら、マイルを犠牲にしてでも日常決済でLSPを底上げしたい!」
    という極端なステータス修行僧でも、1 LSPあたり約2,741円では割に合いません。

私も 4,000 LSPを目指して頑張っている身ですが、さすがに「1 LSPあたり約2,741円」というのはあまりにもったいないので、迷わずマイルを取ります。


だからJALは一生懸命勧めてくるのか?

  • JALカードからJAL Payにチャージしても、マイルは1マイルもたまらない。
  • 決済時にもらえるマイルは、JALカード直接決済の半分(0.5%)以下。
  • 端数は切り捨てられ、マイル価値を重視する人にとって(普通の人にとっても)は「大損」でしかない。

こうして数字を並べてみると、「普通に旅行やマイルを楽しみたいユーザー」にとってはお得な要素がほとんどない現実が浮き彫りになります。

裏を返せば、ユーザーに還元するマイルコストを大幅にカットできるからこそ、JALはあんなに一生懸命JAL Payをアピールして囲い込もうとしているのかもしれません。

「マイルなんていらない、損得勘定度外視で何が何でもLSPが欲しい!」という修行僧を除けば、賢いマイラーの正解はひとつ。甘いキャンペーンの言葉に惑わされず、「普段の買い物はJALカードで直接切る」 を徹底するのがよさそうです。


【真の活用法】JAL Payが唯一使えるのは「海外旅行」と絡めたとき

……と、ここまで散々ディスってきましたが、じゃあJAL Payは完全にゴミなのか?実は、徹底的に検証した結果、「このためだけにJAL Payを作ってもお釣りが来るレベルの、強烈な一撃」 が1つだけ見つかりました。これだったら使ってもいいかなというものが一つだけ見つかりました。

いつも気分良くお世話になっているJALさんのサービスですから、悪いことばかり言いたいわけではありません。数字を徹底的に検証した結果、「JAL Payが真価を発揮する唯一にして最大の活用法」 が見えてきました。

それは、「海外旅行」を軸にした決済戦略です。

1. 新しい銀行口座も外貨預金も作らずに「海外手数料」をほぼゼロにできるマイル還元率が高めのプリペイドカード的に使う

海外でクレジットカードを使うと、カード会社ごとに2%〜4%近い海外事務手数料が上乗せされるのをご存知でしょうか。10万円〜20万円使うと、手数料だけで数千円〜1万円近くが消えていきます。

海外でのクレジットカードを利用したときの高額手数料を避ける定番の手法として、ソニー銀行の外貨預金デビットカード(Sony Bank WALLET)や、Wiseデビットカードを使う方法があります。これらは円からドルへの両替スプレッドが数銭〜数十銭と極めて安く、現地での決済手数料もかからないため非常に有利です。

しかし、この方法は「わざわざ新しい銀行口座や専用アカウントを開設しなければならない」「外貨預金の仕組みを理解・管理しなければならない」という大きなハードルがあります。

ところが、JAL Payなら外貨預金口座がなくても、手持ちのJALカードだけで全く同じメリットを享受できます。

  • JAL NEOBANK(銀行口座)を開設していなくてもOK。
  • JALカードからJAL Payに円をチャージし、アプリ内で事前に「円からドル」等に両替しておくだけ。
  • 現地の決済手数料は0円、かかるのはわずかな両替スプレッド(数銭〜数十銭)のみ。
  • 現地での決済手数料は0円だが、両替スプレッドを確認したらめちゃめちゃ大きかった。現在のレートで157.80円の時に、両替提示が161.60円。片道で約2.4%の両替スプレッド、すなわち両替時の手数料が取られてしまう。これは盲点だった。

「面倒な外貨口座は作りたくないけれど、クレカの高い海外手数料は払いたくない」という一般の旅行者にでもとって、これほど手軽で強烈なコストカットができる仕組みは他にありません。多少のコストダウンができるかもしれません。


一番安い Sony Bank WALLET(ソニーバンクウォレット)というデビットカードと、クレジットカードを比較してみます。

JAL Pay は利用条件でマイル付与率が変わるのですが、海外旅行中はたくさん使うだろうということで、JAL Payステップが0.5%あって、海外利用の1.2%と合わせてトータルで1.7%のマイル付与があると考えて計算してみました。

  • ソニー銀行(デビット)
    • 適用為替レート・手数料: 1ドル=160.10円(為替スプレッド片道10銭)
    • 支払い総額(実際の負担額): 16,010円
    • 付与マイル: 0マイル
  • JAL Pay決済(事前両替+Step4適用時)
    • 適用為替レート・手数料: 1ドル=163.84円(為替スプレッド片道2.40%)
    • 支払い総額(実際の負担額): 16,384円
    • 付与マイル: 278マイル(1.7%付与:16,384円 ✕ 1.7% ≒ 278マイル)
  • JALカード直接決済(Visa / Mastercard)
    • 適用為替レート・手数料: 1ドル=165.81円(海外事務手数料3.63%)
    • 支払い総額(実際の負担額): 16,581円
    • 付与マイル: 166マイル(1.0%付与:16,581円 ✕ 1.0% ≒ 166マイル)

(1ドル=160円で、100ドルの買い物をしたと想定)

一番安いソニーバンク WALLET と比較をすると以下のようになります。

• JAL Pay では374円余分に払って278マイルもらえます。
(1マイル1.35円で購入と同じ)

• JALカード決済では571円余分に払って166マイルもらえます。
(1マイル3.44円で購入と同じ)


1.7%のマイル還元率というものはなかなかないですし、手数料の分を考慮しても1マイルあたり1.35円で購入できると考えれば、これは安いと考えられるものではないでしょうか。

少なくともクレジットカードで決済するよりもよほどお得です。
(JCBカードだと海外事務手数料1.6%くらいなので、1マイル1.48円で購入と同じになる計算なので、お得感は少ないです。)

(この比較計算は、2026/10/29修正追記)


海外旅行で利用するときの注意事項があります:

  • Androidスマホで使う場合、海外でJAL Payはタッチ決済として使えないので、JAL Payカードという物理カードを発行しておきましょう。(iPhone(Apple Pay)であれば、海外でJAL Payをタッチ決済(Mastercardコンタクトレス)としてそのまま使えます。)
  • JAL Pay内での円から外貨への両替:
    事前にJAL Pay内で円から外貨に両替しておかないと、円から直接決済されるときにさらに手数料が加算されクレジットカードよりも割高なと同じくらいの高額な手数料が発生します。なので、使う前に必ず外貨に両替しておきましょう。
    この両替は土日など週末の為替市場が動いていないときにはできないので、平日のうちに必ずやっておくことです。

JAL Payなら、外貨口座なしでも、オトクな決済手数料


2. 海外旅行に向けた「準備〜帰国後」の完璧な活用サイクル

さらに、海外旅行のようなまとまった支出が予定されているなら、以下のようなサイクルで動かすと、JAL Payの弱点を完全にカバーしながら特典を総取りできます。

  1. 準備期間(旅行の数か月前)
    • 毎月4万円ずつJALカードからJAL Payにチャージする。
    • 月に最低1回だけJAL Payを使う(200円とか少額でOK)。
    • → 日常決済でマイルを損することなく、毎月1 LSPを着実に確保。
  2. 旅行当月(現地利用&回数達成)
    • 事前両替しておいたドル残高で、現地のホテル代や食事代を決済する。
    • → 海外事務手数料を数千円単位で浮かせつつ、海外利用利点ボーナス(1.7%)を享受。
    • 同じ月内の日本滞在時(普段の買い物)と合わせて月20回程度の決済を達成しておけば、JAL Payステップのランクも自然にアップ。
  3. 旅行の翌月(帰国後ボーナスの回収)
    • 「海外利用後のマイルアップ(+0.5%)」と「前月のステップ特典」が合算され、還元率が1.01.2%〜1.5%前後が狙える跳ね上がった調整ボーナスタイムに突入。
    • → 普段の日常決済(特約店以外)をJAL Payに流すだけで、無理なく高還元を回収。して、このうちにチャージ残高を使い切りましょう。

使い方をいろいろシミュレーションしていましたが、使い切れるのであれば、海外でチャージした分は使い切ってしまうのが一番お得でした。「海外利用後のマイルアップ(+0.5%)」もありますが、これがあってもやっとクレカと同じになる程度なので、マイル還元率の高い海外での利用がお得です。

日本国内では極力少なくし、旅行から帰った翌月は海外利用後のマイルアップこそありますが、チャージ残高を使うだけにとどめるのがいいと思います。


普段の国内生活でダラダラ使おうとすると「端数切り捨て」や「還元率半減」で損をするJAL Payですが、このように「海外旅行の予算プール → 現地で手数料カット → 翌当月に高還元を回収」という明確な出口を作って運用すれば、無駄が一切なくなり、最も賢くお得に使い倒すことができます。

(修正:JAL Payステップのランクは、その月の利用回数、利用総額、チャージ額で判定されるので、翌月に持ち越されるのではないので訂正しました。)

JAL Payを海外旅行時の計画的活用


おまけ JALマイルを貯めるための決済手段のまとめ

JAL PayではJALカードからのチャージのときにマイルはたまりませんが、JMB WAONカードというものがありまして、こちらの WAON には JALカードからチャージすると、100円チャージすると1マイルいただけます。(JALカードはショッピングマイル・プレミアム加入時)

チャージのときとは別に、WAON利用時に0.5%のマイルがたまります。

なので、WAONカードが使えるお店だと、JMB WAONカードに一旦チャージしてお買い物するとお得です。

まとめると:

  • JALカード特約店:JALカード直接
  • WAONカードが使えるJAL特約店でないお店:WAONカードにチャージして利用
  • それ以外のお店:JALカード直接(海外旅行と絡めるときだけ、JAL Payも選択肢)

JALマイルを貯めるための決済手段のまとめ


(2026/10/29 見え消し朱書き部分修正)

2026年10月10日土曜日

「Claude Mythos」事件の予言は当たったか。情報流出はもう防げない。「漏洩を防ぐ」を諦め、「悪用できない社会」へシフトせよ

 ここ数週間、スマートフォンを開くたびに「個人情報流出のお詫び」のニュースが流れてきます。

正直に言うと、「またか」と呆れるのを通り越して、少し怖くなってきました。

まずは、直近1ヶ月ほどで公表された主な事案を整理してみます。

個人情報の流出は防げない


直近1ヶ月で判明した主な大規模インシデント

  • Helpfeel(Gyazo):約2,362万件

    • 画像共有サービスの基盤が侵害され、メールアドレスや認証情報が閲覧されたおそれ
  • アドベンチャー(skyticket):約1,464万件

    • 氏名・住所に加え、パスポート情報、返金先口座番号(約1.7万件)、暗号化パスワードなどが流出
  • 物語コーポレーション(焼肉きんぐ等):約1,078万件

    • 公式アプリ基盤への不正アクセスで会員属性情報が流出
  • 第一興商:約872万件

    • 業務委託先のPC経由で、生年月日・電話番号・メールアドレスが流出のおそれ
  • パーク24(タイムズカー):約660万件

    • 基本属性に加え、運転免許証の画像(約160万件)が流出
  • ローソン(ローソンID):約215万件

    • 共通ID基盤への不正侵入で会員情報に影響
  • JR東日本(えきねっと・大人の休日倶楽部):最大約206万件

    • 外部クラウド事業者へのランサムウェア攻撃(データを人質に身代金を要求する攻撃)が原因
    • メール配信サーバー内の会員データが流出のおそれ
  • ミスターマックス:約173万件

    • 会員アプリ基盤への不正アクセス
  • セコマ(セイコーマート):約57万件

    • 公式アプリのサーバー経由で閲覧被害

大手インフラから身近な日常サービスまで、ほぼ全方位で起きている状況です。

偶然ではないのかも。「Claude Mythos」が示した攻撃の変化

なぜ今、これほど続けて漏洩が起きているのでしょうか。

数ヶ月前、AI業界で大きなニュースがありました。Anthropic社のAI「Claude Mythos」の話です。

このAIは、システムの弱点(脆弱性)を見つける能力が極めて高いとされ、悪用を恐れて一般公開が見送られました。検証の過程では、外部と隔離された実験環境(サンドボックス)から自力で抜け出した、という報告も紹介されています。

そして、専門家からはこんな指摘も出ていました。

他国も同様のAIを開発しており、数ヶ月から1年ほどで同レベルのAIが一般に出回る可能性がある

では、いま起きている連続インシデントは、この指摘が現実になった姿なのでしょうか。

ここは正確に書いておきます。今回の各事案の原因が「AIによる攻撃」だと確認できる材料は、私の調べた範囲ではありません。公表されている原因は、委託先PCの侵害やクラウド事業者へのランサムウェアなど、従来からある手口が中心です。

ただ、つまり、こういうことは言えると思います。

  1. 人が脆弱性を探してパッチ(修正プログラム)を当てる速度には、限界がある
  2. AIによる自動探索は、その速度を上回る可能性がある
  3. 委託先や共通クラウドなど、「守りの穴」はサプライチェーン(取引先や外部サービスの連なり)のあちこちに残っている

予言が当たったかどうかは、まだ断定できません。ですが、「守る側が先回りし続ける」前提は、かなり厳しくなってきたかなと思います。

「漏洩を防ぐ」だけでは、構造的に足りない

はっきり言うと、「企業が厳重に管理しているので、絶対に漏れません」という前提は、もう成り立ちにくいです。

どれだけ優秀なエンジニアを揃えて要塞を築いても、取引先やクラウド基盤のどこか1ヶ所に突破口ができれば、内部のデータは持ち出されます。

もちろん、企業が防御をやめていいわけではありません。ただ、「漏洩を100%防ぐ」ことだけに頼るのは、現実的ではなくなっています。

そこで、発想を逆にしてみます。

「個人情報は漏れるものとして考える。そのうえで、漏れた情報だけでは悪用できない仕組みを作る」

これが、この記事でお伝えしたい結論です。

犯罪者が個人情報を欲しがる理由をなくす

犯罪グループがリスクを冒してデータを盗むのは、高く売れて、すぐ現金化できるからです。

いまの社会は、氏名・生年月日・住所・電話番号・クレジットカード番号といった「紙に書ける静的な文字列」を知っていれば、本人とみなす仕組みを引きずっています。

つまり、情報さえ知っていれば、本人になりすませてしまうわけです。

具体例を挙げます。

  • カード番号と有効期限を入力すれば、ネットで買い物ができる
  • 盗んだ免許証の画像をアップロードすれば、銀行口座や携帯回線の契約手続きに進めてしまう可能性がある

この「文字や画像だけで取引が成立する仕組み」が、個人情報に大きな闇市場の価値を与えている、と私は考えています。

そこで、次の2つを提案したいです。

  1. カード番号の「直打ち」だけの決済を減らしていく
    手元の端末で生体認証(指紋や顔)を通した暗号トークン(本物の番号の代わりに使う使い捨ての鍵のようなもの)、つまりApple PayやGoogle Payのような仕組みを基本にする。
  2. 券面を撮影して送るだけの本人確認(eKYC)をやめていく
    eKYCとは、オンラインで本人確認を済ませる仕組みのことです。写真を撮って送る方式は、AIで偽造しやすく、画像が流出すれば悪用されるリスクが高いです。タイムズカーの事案のように、免許証の画像そのものが抜かれた場合は、特に深刻です。

盗んだデータがあっても、手元の物理的な暗号デバイスがなければ、買い物も口座開設もできない。ここまで持っていければ、個人情報の闇市場での価値は下がり、攻撃する側のうまみも薄れていきます。

すでに国民の手元にある「暗号の鍵」とは

個人情報がすでに悪意ある人の手に渡っている前提で考えるなら、必要なのは「正確な個人情報を揃えても、それだけでは契約も決済も成立しない仕組み」です。

  • 文字や画像で本人確認する方式を、早急に見直す
    「住所・氏名・生年月日を知っているから本人」「免許証の写真が送られてきたから本人」というルールは、一刻も早く手じまいにして、暗号による本人確認へ切り替えていく必要があります。
  • 物理的な暗号署名がないと動かない仕様にする
    ICチップと暗号鍵による承認がそろわない限り、送金も口座開設もできないようにする。

そして、この「個人情報だけでは使えない暗号認証」を実現する部品は、実は日本ではすでに多くの人の手元に配られています。

そう、「マイナンバーカード」のICチップです。

「マイナンバー」という看板を捨て、「デジタル認証基盤」だけを取り出せ

ここで「えっ、あのマイナンバーカードを使うの?」と、強い拒否感を覚える人が多いはずです。そのアレルギーは当然の反応です。

結論から言います。「マイナンバー(個人番号)」という制度設計とネーミングは、大失敗でした。

国民1人ひとりに番号を割り振り、「この番号であなたを管理します」と見せつけた。これが、国民の強い不信感を買った最大の原因です。

しかも、カードの裏面に番号をデカデカと印刷しておきながら、「人に見せないでください」と目隠しのカバーケースを配る。正直に言って、迷走としか言いようがありません。

そもそも、日常生活を振り返ってみてください。あの「番号」そのものを実際に使う場面は、年に1回、確定申告書に手書きするときくらいではないでしょうか。

実際に役に立っていて、技術的に価値があるのは、「番号」ではありません。カード内のICチップに入っている「公的個人認証(JPKI)」という、ネット上で「本人であること」を暗号で証明するデジタル署名の仕組みだけです。

だからこそ、「マイナンバー」という管理社会丸出しの看板は、はっきり否定してかまいません。

あの番号は、制度ごと形骸化させていいと、私は考えています。

具体的には、次の3つを求めたいです。

  1. 次のカード更新から「ナンバー」という言葉を完全に外し、ただの「公的デジタル認証カード」として再定義する
  2. 番号そのものの利用場面を最小限に絞り、ICチップによる暗号認証を中心に据える
  3. 民間サービスの本人確認も、ICチップ方式へ早急に切り替える

私たちが手元に持つべきなのは、「国に管理される番号」ではありません。「文字情報がいくら漏れても、自分になりすまして悪用されるのを物理的に防ぐ、最強の暗号実印」です。

まとめ

個人情報だけでは悪用できない社会システムに


  • 漏洩を100%防ぐ前提は、いまの環境では厳しくなっている
  • 「漏れても悪用できない仕組み」へ、重心を移す必要がある
  • そのための部品として、ICチップによる暗号認証(JPKI)が国内にすでにある
  • 必要なのは、個人の自衛ではなく、社会の仕組みそのものの切り替えである

今回の事案とAIの関係は、まだ断定できません。それでも、「漏れる前提で設計する」という考え方は、AIの有無にかかわらず、これからの標準になっていく気がしています。

※この記事は個人の意見・考察です。件数や原因は各社の公表時点の情報に基づきます。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。

2026年9月26日土曜日

【実録】5カ国周遊でも、ahamoは「設定ゼロ」で繋がった

 海外旅行の準備で、フライトやホテルと同じくらい悩むのが、現地のインターネットですよね。

経由した5カ国でも、ahamoは通信設定なしで繋がった。


レンタルWi-Fi、空港で買うプリペイドSIM、最近増えた海外用eSIM。選択肢は増えています。ただ、どれも「その国用に契約する」「SIMを差し替える」「プロファイル(回線の設定データ)やAPN(接続先の設定)を入れる」といった準備が、多少は残ります。

私は年に数回、海外へ出ます。今回はマイルでビジネスクラスの航空券を取ったので、直行便は取れず、いくつか国を経由してヨーロッパを回りました。移動が多いぶん、通信の設定で時間を取られたくありませんでした。

今回はNTTドコモの「ahamo(アハモ)」を使用しました。eSIMを別に契約せず、いつもの回線のまま使いました。

結論から言うと、国をまたぐ旅行では、ahamoのほうが楽天モバイルや現地SIMより楽でした。この記事では、5カ国を回った旅程をもとに、ahamoを海外旅行で使用した感想、月額約3,000円の見え方を整理します。

※料金・容量・海外ローミングの条件は、執筆時点の確認と、私自身の利用記録です。プランは変わることがあるので、申し込み前にahamoの公式案内も確認してみてください。

 

1. 5カ国を経由しても、設定はローミングをオンにするだけ

今回の旅程:5カ国を経由した

目的地のヨーロッパまでアジアを経由し、ヨーロッパ内を移動して、帰りも別のアジアの国を経由して帰国する、という旅程でした。

具体的な国を跨ぐ移動ルートは次のとおりです。

今回の旅程(ちょっと経路が違いますが・・・AI作図の限界)


  1. タイ(バンコク): 関西国際空港を出て、バンコクで1日乗り継ぎ滞在。
  2. ドイツ(ミュンヘン〜フランクフルト): バンコクからミュンヘンへ飛び、列車でフランクフルトへ移動しながら1日観光。
  3. スペイン(バルセロナ): フランクフルトからルフトハンザ航空でバルセロナへ行き、数日滞在。
  4. フランス(パリ): バルセロナからエールフランス航空でパリへ移動し、街を歩いた。
  5. ベトナム(ホーチミン・ハノイ): 帰国便はベトナム航空。ホーチミンとハノイを経由して、中部国際空港(セントレア)へ帰国。

訪れた国は、タイ、ドイツ、スペイン、フランス、ベトナムの5カ国です。

現地SIMやeSIMだと、経由地のたびに手間が出る

同じ旅程を現地SIMや海外用eSIMだけで賄うと、だいたい次の作業になります。

  • タイに着いたら、タイ用のeSIMを有効にする
  • ヨーロッパに入ったら、「ヨーロッパ周遊eSIM」に切り替える
  • ドイツ、スペイン、フランスと動くたびに、電波の掴み直しを確認する
  • 帰りのベトナムは数時間の乗り継ぎなのに、ベトナム用を買うか悩む

国が変わるたびに、プロファイルの切り替えや副回線の設定が入ります。設定ミスで時間を使うこともありますよね。乗り継ぎで数時間だけ街に出るために、その国専用の通信を追加で買うのは、正直に言うとけっこう手間です。

ahamoは「ローミングON」だけで済んだ

今回、旅行中にやった操作は、最初の国際線の飛行機に乗った時にスマートフォンの「データローミング」をオンにしたことだけです。日本に帰る国際線の飛行機の中でデータローミングをオフに戻すまで、通信設定はまったく触っていません。eSIMのインストールも、プロファイルの切り替えもありませんでした。

経由地の空港で機内モードを解除したとき、列車で国境を越えたとき、スマホが現地の提携キャリアの電波を自分で掴みます。ahamoは、この5カ国では問題なく繋がりました。

ネットが一番ほしいのは、空港に着いた直後です。

  • 入国審査の列で、ホテルの予約確認書(バウチャー)を開く
  • 到着ロビーで、配車アプリ(UberやGrab)を呼ぶ
  • 空港から市内までの電車の乗り換えや、運行状況を調べる

このタイミングで、APNの設定に付き合わなくていいのは助かりました。日本にいるときと同じように、アンテナが表示されるだけで十分です。

今回はヨーロッパやアジアの国だったので、入国審査の際にスマホはほぼ不要でした。

番外編:アメリカ入国のMPCアプリは、今回とは別の話

今回の旅程にアメリカは入っていませんが、以前アメリカ(ハワイ)に入国したときは、事情が少し違いました。せっかくなので、別の経験談として書いておきます。

アメリカに入国するとき、特にハワイのように混雑する場所では、入国審査をいかに早く済ませるかは家族の機嫌にも関わる一大事です。アメリカ入国にはMPCアプリというものを使って先に渡航情報を登録すれば、少しでも早く入国審査を受けられるのですが、そのためには飛行機が現地に着いてから入国審査場に行くまでの間にネットにつながっていなければなりません。

こんなときにeSIMをその場で設定し始めると、設定している間に列の後ろになってしまったりします。やはり、すぐにデータがつながるというのはとても強いです。


2. 楽天モバイルの2GBでは、実際に足りなくなった

以前使っていた楽天モバイル

以前の海外旅行では、楽天モバイルを使用していました。

楽天モバイルも、事前の追加申し込みなし、追加料金なしで海外ローミングが使えます。この点はahamoと同じで、海外旅行ではよく名前が出る回線です。

きつかったのは、無料で使えるのが月2GBまで、という点でした。

2GBは、メールや少しのSNSなら足りるかもしれません。Googleマップをオフライン保存するなど、通信量を削減する工夫は当時からしていました。

それでも足りませんでした。以前ハワイに行ったとき、オフライン保存とは別に、オンラインでバスの運行状況を調べたり、その場で使える便利な機能をそのまま使ったりしていました。地図や検索の機能はどんどん追加されていて、通信量は一昔前から爆増しています。結果として、工夫していたにもかかわらず2GBはすぐ使い切り、容量の追加が必要になりました。

オフラインマップでは補えないもの

旅先で実際に使う機能は、オフラインマップだけではありません。

  • Googleマップのリアルタイム検索: 店の営業時間、定休日、混雑状況、直近のレビュー写真。
  • 交通機関の運行情報: ヨーロッパの鉄道やバスの遅延、ホーム変更、運休。
  • 翻訳アプリのカメラ機能: レストランのメニューや、街の案内標識をカメラで訳す。
  • 配車アプリの位置追跡: UberやGrabなどの予約や車の位置確認。
  • その場での共有: 景色や食事の写真を、家族や友人にすぐ送る。

これらは、どれも通信を使います。

楽天モバイルの頃は、「2GBを大切に使わなきゃ」という気持ちがずっとありました。気持ちだけで現在のデータ容量の爆増に耐えられるわけではありません。データ量を節約して、この便利な機能を使わないという手はありません。1週間ほど、旅先でスマホを頼りに動くと、2GBでは足りないんです。データ容量の追加は必須でした。

ahamoの30GBなら、国内と同じ感覚で足りる

いまのahamoは、月間30GBです(2024年10月から、それまでの20GBから増えています)。

この30GBは、追加料金なしで海外ローミングにもそのまま使えます。

私の普段の1ヶ月の通信量は、だいたい10GBから20GBです。旅行中も同じくらいの感覚で使っても、30GBなら十分に余裕があります。

9月上旬、ヨーロッパを10日間ほど旅行したときも、Googleマップでの調べ物やSNSで、データ容量を気にすることはありませんでした。使ったのは約6GB強です。

知っておくこと:「15日ルール」

ahamoの海外ローミングで、知っておきたい仕様が「15日ルール」です。

ahamoの海外ローミング仕様
海外で最初にデータ通信を使った日を起点に、15日を過ぎると速度が「最大128kbps」に制限されます。この制限は、月をまたいでも、日本に帰ってデータ通信するまで解除されません。

つまり、出国から帰国までが15日以内の旅行なら、30GBの高速通信をそのまま使えるということです。

観光や短い出張の多くは、1週間から2週間以内ですよね。この範囲なら、15日ルールが邪魔になることは少ないです。半月を超える滞在や留学なら、16日目以降に現地SIMや格安eSIMを足せば足ります。私自身、いまのところ15日を超える滞在はないので、そのときはまた考えます。たぶん現地SIMも買うと思います。

楽天モバイルが向いている場合

楽天モバイルの通話は、「Rakuten Link」というアプリ経由です。仕組みはIP電話(インターネット経由の電話)に近く、このアプリで電話をかけるときは、海外にいても日本国内と同じ感覚で通話できます。

アメリカにいてもどの国にいても、日本へかけるときの通話料を気にしなくて済みます。かけてくる側も、私の日本の携帯電話番号にかければ、私がたとえ海外にいても日本国内の電話に掛ける料金でそのまま繋がります。まあ時差はありますから、とんでもない時間に電話がかかってくることになりますけどね。

日本向けの発着信が多い人には、楽天モバイルのほうが向いているかなと思います。たとえば、旅行中でも国内から急ぎの連絡を受けなきゃいけない立場で、その電話代を会社が出してくれない、という場合ですね。

ただ、Rakuten Linkの通話はあまり安定しません。日本にいるときの電話も、同じように不安定なまま、という印象です。そもそも楽天モバイルは使える電波の帯域幅が狭いので、人が集まるターミナル駅ではほとんど繋がらなくなることがあります。この不便は、国内にいるときからついて回ります。


3. 月額約3,000円を、旅行の回数と一緒に見る

月額だけを見ると高く感じる

ahamoは、国内通話5分無料つきで月額2,970円(税込)のワンプランです。

月1,000円前後の格安SIMや、容量の小さいサブブランドもあります。普段あまりギガを使わない人には、毎月約3,000円は高く見えますよね。

年に何回か海外へ行くなら、月額だけを見ると判断を誤りやすいです。追加でかかるお金と、設定の手間も一緒に見てみます。

格安SIM+海外eSIMと、ahamoの比較

仮に、国内は月額1,500円前後の格安プランにして、海外へ行くたびにeSIMを買う場合を考えます。

ヨーロッパ周遊で10日間、ストレスなく使える6GB〜10GB程度のeSIMだと、1回あたり約2,500円〜3,500円の追加です。

  • 年に2回海外へ行く場合:追加で約5,000円〜7,000円(月あたり約400円〜600円)
  • 年に3回海外へ行く場合:追加で約7,500円〜10,500円(月あたり約600円〜900円)

年間で見ると、格安SIMとahamoの差は、月あたり数百円まで縮みます。

項目 国内格安SIM + 海外eSIM ahamo(アハモ)
国内月額料金 約1,000円〜1,500円 約2,970円(税込)
海外渡航時の追加費用 渡航ごとに約2,500円〜3,500円 0円
海外で使えるデータ容量 買ったプラン分(3GB〜10GB程度) 月間30GBの範囲
事前の手続き・設定 アプリ、プロファイル、回線の切り替え 不要(ローミングONのみ。eSIMの設定もない)
国内での通信品質 MVNO(大手回線を借りた格安回線。昼や混雑時に遅くなりやすい) ドコモ本線品質
5分以内の国内通話 有料オプション、または使った分だけ 標準で何度でも無料

金額に出ない手間

金額に出にくいのが、設定の手間です。

海外用eSIMだと、次のような作業が残ります。

  • 出発前に、どの事業者が安くて繋がりやすいかを調べる
  • eSIMのプロファイルを、手順どおりに入れる
  • 着いたあと電波が来ないとき、APNや、データローミングの対象回線を確認する
  • 「あと何日、何ギガか」を気にしながら使う

ahamoなら、この調べもの、eSIMの設定、回線の切り替え、残量の心配はほぼなくなります。

普段10〜20GBなら、国内だけを見ても収まる

私は日本にいる月も、通信量はだいたい10GBから20GBです。外出先の動画やテザリングを入れると、このあたりまで使う月があります。

この使い方なら、「ドコモの本線品質で、月30GB、5分通話無料、月額約3,000円」は、国内のプランとして見ても収まりがいいです。

月数百円を削るために安いプランを探し、海外のたびにSIMを手配し直すより、いまの渡航の回数ではahamoのほうが手間は少ないかなと思います。ちなみに、海外旅行をまったくしない人なら、話は別です。


4. ahamoを海外で使うときのチェックリスト

事前に見ておきたい点と、現地での操作をまとめます。

出発前

  1. SIMロック解除を確認する:
    大手キャリアで昔買った端末は、SIMロックが外れているか確認しておきます(いま売られている端末は、基本的にSIMフリーです)。
  2. ahamoの契約を確認する:
    海外ローミングに、特別な事前申し込みは不要です。最初から入っています。

出国時の国際線の飛行機に乗ったとき

  1. データローミングを「ON」にする:
    • iPhone: 「設定」>「モバイル通信」>「通信のオプション」>「データローミング」をオン。
    • Android: 「設定」>「ネットワークとインターネット」>「SIM」>「ローミング」をオン。
  2. 機内モードに設定する:
    飛行中安全のため、機内モードに設定しましょうね。

出国時の国際線の飛行機が現地に着陸したとき

  1. 機内モードを解除する:
    数秒から数十秒待つと、現地の提携キャリアのアンテナが立ち、通信が始まります。eSIMのインストールや、プロファイルの切り替えは不要です。
  2. アメリカ入国の場合は、MPCアプリとの戦い:
    アメリカに入国するとき、特にハワイから入国するときは、ここで余裕を持っていることはできません。着陸後、電波をつかんだ後、すぐにMPCアプリの入力との戦いが始まりますよ。

帰国のための飛行機に乗ったあと

  • データローミングを「OFF」に戻す:
    日本に戻る飛行機に乗った時にデータローミングをオフにしておけば、切り替え忘れを防げます(オンのままでも国内通信はできますが、習慣としてオフにしておくと安心です)。
ahamo 海外で使う時の通信設定


まとめ:年に数回、国をまたいで行くなら手間が少ない

海外旅行に行かない人や、自宅のWi-Fiが中心で月1〜2GBしか使わない人には、ahamoは少し大きいかもしれません。

年に何回か海外へ行く、乗り継ぎや周遊が多い、という使い方なら、設定の少なさはかなり助かります。

  • 複数国の乗り継ぎや周遊でも、ローミングをオンにしたまま、国境を越えたところから繋がる
  • eSIMの契約も、eSIMの設定も不要
  • 楽天モバイルの2GBでは実際に足りなくなった。ahamoの30GBなら、普段と同じ感覚で使える
  • 追加料金は0円。レンタルWi-FiやeSIMの購入が減るので、年に数回行く人は月額約3,000円でも差が縮まる

通信の不安が減ると、着いてすぐ地図も配車も使えます。経由地の少ない時間を、設定ではなく街のほうに使えますよね。

次の旅行で、SIMの差し替えもeSIMの設定もなしに、着いた瞬間からいつもの回線で30GBの範囲を使ってみる価値はあります。15日以内の滞在なら、なおさらです。