2018年7月14日土曜日

【読書メモ】 人生にゆとりを生み出す知の整理術/pha著 大和書房 2017年

【読書メモ】 人生にゆとりを生み出す知の整理術/pha著 大和書房 2017年
ISBN 978-4-479-79620-6読書メモ 人生にゆとりを生み出す知の整理術

楽しめなければ覚えられない

人類最大の敵は「めんどくさい」だ

中間や環境の力を利用して、無理なくなんとなく続けることができるようにすることが必要だ。

たまに血の汗を流すような努力をずっと続けることに成功している人がいる。 そういう人は特殊な例外だ。
そういう人は頑張って苦しむこと自体が好きな「頑張りマゾヒスト」の性癖があるだけで、普通の人がそれを真似しても苦しくて潰れてしまうだけだ。

勉強を楽しみながらやることができる方法を考えるべき

人間の習慣というものは変えられる。一旦、習慣になってしまえば、なんとなく普段から努力をしなくても続けられるようになるものだ。一旦、習慣にしてしまえば、後はそんなに努力をしなくてもなんとなく続けられるようになる

習慣を変えるにはまず周りの環境を変える。
人間の行動はかなりの部分、周りの人間によって作られているものだ。

人は自分の意思で環境を変えていくことができる生き物だ。

勉強というのは、知識を整理して自分の中に取り入れる行為だ。
日常の些細な行動は自分の意思で変えていくことができるものだ。
些細な行動の積み重ねはやがて運命となって自分を変えていく。


人生というものそのものを、ゲーム感覚で生きるという考え方もありだ。
人生というのはゲームのようなものだ。人生は世界最大規模でやろうと思えば何でもできる自由度 MAX の超オープンワールドゲームだから、プレイ出来る限り、思う存分楽しまないと損だ。

楽しむためにはまず余裕が必要だ。

考え方を変えてみると余裕が生まれてくる。
例えば、自分が宇宙人だと思って、むかつく奴のことを、地球というゲーム上で動いている出来の悪いAIだと考えてみるとか。

自分は既に2年前に死んでいて、今あるのはゲーム内のボーナスステージだから、ラッキーなのだ。と考えることもできる。


人間の体というものは、自分に必要なものはおいしく楽しく感じることができるようにできているのだ。

勉強楽しい趣味だけど、その良さがわかるまでには、なれや訓練が必要な少しハードルが高い趣味だ。
勉強という趣味の良いところは、一生楽しめて役に立つことだ。

「楽しんでる人の脳」をコピーしよう

よく分からないながらも、ずっとやり続けているとだんだん慣れてきて楽しみ方がわかるようになる。
楽しくなるまでに脳を慣らして鍛えなければいけないものは結構ある。だけど、楽しくなるまでに時間がかかるジャンルほど、一旦ハマると奥が深くて面白かったりする。

とにかく書く

「言葉にする」力は偉大だ
何か思いついたことや考えたことは、何でもすぐ Twitter やブログに書くことにしている。
過去の自分のブログやツイッターを読み返すのが好きだ。
文章を書くときは、勢いで書くのもいいけれども、書いたものを人に見せる前にちょっと寝かせてから読み直すのも良い。
少し時間をおいてから見ると、「説明不足だから、もう少し書き足そう」とか、「ちょっと考えが偏っているかもしれない」と客観的に調整をすることができる。

自分が書いたものを読むと、過去や未来の自分とやり取りができるので、一人でいながらにして誰かと相談するような効果が得られるのだ。


記憶について

記憶されるまでのプロセス

1.興味を持つ
2.読む
3.覚える
の3ステップをとる。
まず、興味がなければ人間は覚えられない。
覚えようとするためには、まずは興味を持とうとすることが大切だ。

面白くないものを覚えなければならない時は

「自分にとってどんなに面白くなさそうな物事でも、それを面白がってやっている人間がたくさんいる」そして、それを面白がってやっている人を見ることでその世界の空気を掴むことを目指そう。

初めて勉強する分野では、そのジャンルについて書かれた漫画を読むということも一つの良い方法だ。

全く知らないジャンルについて勉強する時は、そのジャンルに関する本を最低3冊は読むようにしている。一冊しか読まなければ、その本のまる覚えしかできないが、複数読むことで自分の言葉として理解することができるようになる。

記憶を強めるテクニック

ノートを読み返す
ノートは書いただけでは意味がない。ノートは何度も読み返すために取るのだ

フローの段階で書き留めた雑なメモは、時間が経つと自分でもどういう意味か分からなくなってしまうので、できるだけ早いうちに、遅くとも数日以内に記憶のフローからストックに移すための作業をしよう。

復習というものは、長時間にあるよりも、短時間のものを何度も繰り返した方が記憶に定着しやすい。

ぼーっとする時間も必要
記憶をするためには、何もせずにぼーっとする時間も必要だ。
頭の中で新しい情報を消化して自分のものにするためにはしばらく時間が必要なのだ。そのために、何もせずにぼーっとする時間というのは必要なのだ。

とにかく見る、目につく用にする
勉強したいジャンルのことが自然に目に入るようにする方法として、そのジャンルをつぶやいている Twitter アカウントをフォローするという方法がある。
フォローする Twitter アカウントは、人間ではない bot でも構わないし、良いのがなければ、自分で bot を作ってしまう方法もある。
プログラミングができなくても bot を作れる「twittbot」というサービスもある。


人間というものは刺激にすぐ慣れてしまう。部屋の中の目立つところに紙を貼っても、2週間もすれば慣れてしまって、いつのまにか自動的にそれを無視するようになっている
なので定期的に変化をするようにしなければならない。

勉強するためには電子書籍ではなく紙の書籍が良い。
電子書籍の場合は、どの本もフォントは同じで、重さも同じだ。
紙の本であれば、フォントやレイアウト、本の重さ手触りなどがすべて異なるので、異なった印象として記憶に残りやすい。

本の中に必要な部分の割合は?
買った本の中に一箇所でも「へー」とか「ホー」っと思うところがあればその本が十分価値があったと思うべきた。
一冊の本の中に、三つぐらいいいフレーズが見つけられれば大漁だ。

本で最も伝えたいエッセンスというような内容は、どんな本でもだいたい20ページあれば足りるものだ。
でも20ページだと本としては薄すぎて売れないので中身を書き出して200ページぐらいのものを作っているというのが実情だ。
だから、全体の1割にあたるエッセンスの部分さえ読めばいいという考えもある。

自分と趣味や思想の合わない人間の言っていることでも、エッセンスだけを取り出すとそれなりに理にかなったりするから勉強になる。


メモは読み返して情報を頭に定着させるためにとる
書くことで覚えることができる

雑なメモでもそれ用に作ったブログに投稿してみる
人に見せることを考えていないのに、なぜわざわざ誰でも見られるブログに投稿するのかと言うと「ブログだと残りやすい(ノートやメモだとすぐなくしてしまう)ということと「後で読みたくなった時に検索して見つけやすい」ということが挙げられる。
Google で、本のタイトルとブログのタイトルを入力すれば簡単に見つけることができる。

読書について

読書メモを取る時には、読書メーターやブクログなど、読書記録を付けられる Web サービスを利用するのが良い。記録をウェブに残しておくと、後から読み返したくなった時に検索するとすぐに出てくるから便利だ。

読者というものは、たくさんの文字列の中のどの部分に自分が反応する探ぐっていくというものだ。

人間には自分が見たいものしか見えないという特性がある
自分に本当に必要な本というものはすごく面白く読めるものだ。

書店で本棚の前に立って本のタイトルをざっと眺めているザッピングをする時、不意になんだか一冊の本と目が合うような瞬間がある。
ちなみに、私は本が光って見える。

脳というものはすぐに刺激に慣れてしまうので、同じ場所にばかり行っているとそこにあるものを見慣れてしまって新たに脳に情報が入らなくなる


勉強ノートをとる時にも、できるだけいろんな書き方をして、記憶のきっかけを作るようにしている。


情報のアウトプットの仕方

「軽いアウトプット」のコツはとにかく気軽にアウトプットすること。
とりあえず手の届く小さなことから、でたらめでもいいからやってみるのが良い。

Twitter だと140文字という文字数制限があるので、もともとちゃんとした文章を書かなきゃというプレッシャーがないので気軽に文章をアップロードすることができる。

「色々なことを深く考えたい」「考えたことや調べたことをできるだけ覚えていたい」と、そういった理由でブログに文章を残し続けている。自分のブログを読み返すと、自分がどういう思考を辿ってきたのかとか、どういうことに興味を持って生きてきたのかという変遷が全部分かるようになっていて楽しい。

ブログを、自分の脳の拡張の思考ツールとして書くという事の方が重要だ。
この場合、人に読んでもらうということを意識はするのだけれども、これはあくまでも二次的な目的となっている。

人間の脳というのは結構すぐに色々忘れてしまう。だから、考えたことや新しく知ったことを文字にして書き残しておけば、後で読み返した時に、再び前に考えた時の思考や知識を蘇らせて活用することができる。
と言っても、起こったことのすべてを詳細に書いておく必要はない。ちょっとした要点や要素だけでも書き残しておけば 、その断片をきっかけとして色々なことを思い出すことができる。

ブログに載せてネットに公開することの利点として、「データが失われにくい」「検索しやすい」という利点がある。

ネットに公開しておけば検索の対象となるので、「自分のブログ名 。。」という言葉で Google から検索すればすぐに目的の文章を見つけることができる。


他人に教えると理解が深まる

ブログは「他人に見られてもいい自分用の勉強ノートだ」

他人が読むかもしれないと思うと、誰が見てもわかりやすいようにちゃんと説明しようという意識が生まれる。そして、むわかりやすい文章を書くためには概念の整理や的確な言語化などの作業が必要になって、そうした作業をすることで自分自身の理解も深まるのだ。


他人からの反応で知識が広がる

インターネットには、自分より知識がある人もない人も、どちらも無数にいる
「知らなかったです」「勉強になりました」と言ってもらえると履くのに張り合いがでるし、「ちょっと違いますよ」と詳しい人が指摘してくれることで、知識が広がったり自分の視野が偏ってることに気づかされたりするのもありがたい。

「自分には発表するだけの知識がないから」と遠慮することはない。

ネット上のテクニックとして「素直に聞くより煽った方が必要な知識が手に入る」というものがある。
「〇〇について教えてください」と素直に書くよりも「〇〇は△△なんだよ(間違った知識) 」偉そうに書いた方が「そうじゃない□□だ」とか「もっと勉強しろ」のように、怒った人が詳しく丁寧に教えてくれるというものだ。あまりやりすぎると感じが悪くなるが、インターネットというのはそういう性質があるということを知っておくと便利だ。

人に読ませる小技

例えば宅建に興味があるとしたら、 Twitter のプロフィールハンドルネームに「宅建」という文字を含ませておいて、他の宅建に興味がありそうなアカウントをフォローするのだ。そうすると相手からもフォロー返しをしてもらえる。こうしてフォローを増やしたアカウントで、さりげなくブログを更新しましたと言う告知をするとフォロワーがブログを読んでくれるので、アクセスを増やすことができる。
なかなかの技やな


迷ったら匿名で書いてみる

Twitter やブログに書くよりも、 匿名の人たちがたくさん集まっているWeb サービスに書くほうが手軽にいろんな人に読まれやすい。
・5ちゃんねる(旧 2ちゃんねる)
・はてな匿名ダイアリー
・発言小町

はてな匿名ダイアリーは基本は日記なのだけれども、日記という枠にとらわれず、結構みんな好きな内容を書き散らしている。

発言小町は、ユーザーに主婦層が多く、家庭の悩みや子供の悩み、近所付き合いの悩みなどが多く投稿されている。家庭や人生に関わる意見は、ここに書いてみるのもいいかもしれない。

匿名でネットに書いていると、表に出せないような一面を出したり、言えないような意見を言えるからネットは面白い。なので、ネットをヘビーに使うなら、ハンドルネームか匿名にすることをおすすめする。


アウトプットの3段階

何かをアウトプットするという行為は、
1.アイデアを出し
2.構成を考えて
3.実装する
という3段階がある。

アイデアを出したい時は、一人ブレインストーミングをやってみる

構成を考えるとは、同じようなものをひとまとまりにするクラスター作りをやることだ。

文章は、最初と最後に注力

ちなみに文章というものは、最初と最後がそれっぽい感じになっていれば、中間は適当に雑な内容を並べていても意外とバレないものだ。なので最初で最後に注力しよう。最初の最後はしっかりするべきだ。

見直しをする際は、自分で書いたもの他人の視点になったつもりで見ることが大切だ。

ブログや Twitter に何かを書くときは、50パーセントぐらいの完成度で適当に出してしまったりする。

とにかく真似からはじめてみる

何かを始める時に、とりあえず他人を真似るということは良いことだと思う。 真似るときは「形を真似るのではなく、気持ちを真似る」ということが大切だ。
誰も「無」から何かを作り出すことはできなくて、全てのものはそれ以前の何かの影響の集合体だ。

世の中に面白い本や文章はたくさんあるけれど、時々その中でも、「これは分かる」「なんかしっくりくる」「この人は自分の仲間だ」という感じで、自分に特にぐっと迫ってくる種類の文章があるはずだ。
そういう本は、著者と自分の 脳のタイプが似ているのだ。ものの考え方や感じ方など、脳の使い方が自分に近いから、強く「わかる」と感じるのだ。そういうものを真似るとやりやすい。


いいアイディアは休んでいる間に

大体の場合、いいアイディアというものは、一生懸命何かをやってる時ではなく 、一旦考えるのを止めて休んでいる時に、ふっと出てくるものだ。
考える材料を全て頭の中に入れなおしてから休むことが良いアイデアを読むコツである。

勉強した内容は、勉強してすぐよりもちょっと時間が経ってからの方が理解が深まる、ということが脳科学でも言われている。
これは、「レミニセンス効果」と呼ばれている。無意識の部分で情報が記されているのだそうだ。

どうしたら解決できるかわからないような悩み事も、一回寝てから考え直してみると、意外とあっさり突破口が見えたりする。

物事を練習するということは

1.できないことをできるようにする
2.意識すればできることを無意識にできるようにする
の二つのものがある。

私が何かを書くときは、大体自分の中の何かを終わらせるために書いている

天才と呼ばれるような人は、大体ものすごくアウトプットの量が多くて、その中では駄作もたくさん作っている。


何かよくわからなくなった時は、とりあえず言葉にしてみよう。

最初はうまく言語化できなかったとしても、適当に喋ったり書いたりしてるうちに考えがまとまってくることがよくある。
行き詰まったら、とりあえず書くか話すかをしてみよう


やる気がなくても、とりあえず机に向かってノートを開く

ということをやってみる。
物理的な姿勢というものは気持ちに影響するので、やる気が出てくることがある。

実際は行動を起こすとその後からやる気が湧いてくる事の方が多い。

机に向かってノートを開いて、それでもやる気が起きなかったら、ノートを開いてダラダラしていよう。それすら嫌な時はノートを持つだけでも良い。そして「今日はやる気がしなかったけれど、机に向かうところまでは頑張れた」と自分を褒めてやろう。

やる気を起こすためにはお金を使ってみるということも大切だ。

金を使うと「元を取るために何とかしなきゃ」という気持ちが湧いてくる。

自分の死や人生の最後を意識してみる、
自分が言う間だと考える究極の方法。全ての人間は、執行時期がわからない死刑囚のようなものだ。
残り時間が短いから、これだけやっておこうと考える。

どうしてもやる気がしない場合は

どうしてもやる気がしないのは、自分は本当は「それをやらなくていい」と思っているからではないだろうか。
「本当に自分はそれをやりたいと思っているのか?」「やる必要があるのか?」「誰かに強制されていないか?」「意地でらなきゃいけないと思っていないか?」 と考え直してみよう。

スケジュールを守るためには

スケジュールを守るために一番大切なのは、仕事をすごいスピードでこなす能力ではなくて、見栄を張らずに自分のありのままのダメさを認められる心の強さなのだ。
確かに、できないことを引き受けるのは迷惑この上ないことだと思う。

大変なことやりたくないことにぶつかってしまった時は、

大変なことやりたくないことにぶつかってしまった時は、とにかくそれをばらして細分化してみる。そして一番やりやすい所からやってみる。そうしていくと残りはだんだん減っていく。残りが少なくなっている時は、一番大変だった部分も案外楽にできることもある。


やるべきことを忘れないために

ノートにとりあえずやることは全部文字にしてリストアップすること。「何をすればいいんだっけ」と迷ったら、ノートを見てわかるようにしておく。
炊き出しおけば、何をすればいいのか考えなくていいし、覚えなくてもいいから頭の中が少し楽になる


決められたスケジュールをこなし続けるなんてつまらない。予定を守るだけならロボットにだってできる。気分次第でやることを変えていけるのが人間の良いところだから。


注意書き

これは読書メモです。要約などではありません。自分が気に入ったところを抜書きしたり、思ったことを追加したりしています。
なので、書き留めていないことも多いのです。
この本に興味を持たれた方で、より詳しく中身を読みたいという方は、原書をお読みください。



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