東大首席弁護士が教える超速7回読み勉強法、山口真由著、PHP研究所を読みましたので読書メモなど
「頭の良い人」にはいろいろあるが「勉強ができる人」は一つのわかりやすい尺度
勉強はどんな人であっても、一つの方法でじっくり積み上げていけば、知識は必ず身につき、成績へと反映される。
「勉強ができる人」になるためには「自分の勉強法」を確立すること。
すなわち、知識を自分のものにするための最短距離を心得ていて、これを実践すること。
勉強法を確立すれば楽ではあるが、「勉強が楽しいこと」と同義ではない。
知識を学び自分のものにするには「努力」ということが必要だが、これは必ずしも楽しいものではない。
「学ぶって面白い」「楽しくなればやる気が起きる」というフレーズは、一種の幻想か実態から離れたプロパガンダ
なんの目標も喜びもなく、楽しくもない勉強だけを延々と続けるなんて無理な話。
目標を持つことは、勉強を始め、続けるための基本中の基本
「まだ何もない自分」に必要な「根拠なき自信」
不安だけで、自信が全然なきゃ、行動の原動力ができないですものね。
負けず嫌いなので、根拠なき自信は常にいくらでも湧いてきます。(笑)
失敗が自分自身の価値を下げるかのような考え方を一切しないこと。
負けず嫌いな私ではありますが、すみません、こんな考え方がある事自体知りませんでした。こんなふうに思ったこともありません。
「好きではない」からこそ、一度で受かる
「辛いことは最短で済まそう」
なるほど、そういう考え方もあるのか
資格試験は達成度試験ではなく、合否をつける試験。
合格しなければ意味が無い
試験問題は「何回も読む」作戦の変形で「何回も解く」作戦
最初は間違いを全く意識しないことが良いようだ。
いちいち間違いに向き合っていると気持ちが沈み勉強がはかどらないからだそうだ。
なるほどね。
そのため、最初の段階では間違えた問題に一切チェックをしないのだと。
全体を5回位解いてから初めて誤答のチェックと間違えた問題の分析を行うのだと。5回も特と正答率は8割くらいだとか。
この時点で資格試験の合格ラインはクリアしているように思うが・・・。
東大で首席になる方法は、すべての科目で「優」をとること。優をとるには、上位3分の1に入ればいい。各科目でトップをとらなくても良いから、全科目で確実に上位3分の1になることを目指した。
なっ、なんと合理的な考えができる方なんでしょう。すごいわ。
社会人になると、インプットの時間よりアウトプットに割く時間が圧倒的に多くなる。
学生の時は、テストの時以外はインプットの時間ですからね。
財務省では「残業時間が月300時間」
夕方5時に終わってから、深夜0時まで月曜日から金曜日まで働いて、週の残業時間が35時間。1ヶ月は4週間と計算すると、これだと月の残業時間は140時間にしかなりません。
土日に8回(「全て」ということです)出勤して、15時間ずつ時間外労働しても260時間の時間外労働しかできません。
月に300時間の残業をするためには、毎日朝7時から深夜1時まで休みなく働かなければ達成できません。
ちなみに財務省は、特にひどいようで、誰に聞いてもマジでこんな感じです。財務省以外の官僚ではだいたい月の残業時間は150時間から200時間という感じでしょうかねぇ。
ちなみにちなみに、残業時間のほとんどは無給で、サービス残業です。
企業ではないから「ブラック企業」とは言われませんが、まさに「ブラック」です。
なんとなく、お役所が本気でブラック企業対策ができないわけがないことがわかりますね。
財務省では、国会答弁用の質問を聴取する仕事と、回答作成先を調整する役を新人にやらせる。
これは凄いな。ひどいなと思う。
非難するのは逆効果。そうすることで「ごめんなさい」という言葉を引き出せても全く解決策にはならない。
ごもっともです。
「ネガティブフィードバック」をするより「ポジティブなフィードバック」をしてみる。
ごもっとも、ごもっとも。
いつもそう心がてけいるのですが、、、、できない時もあります。
「誰が読んでも誤解が生じないように、そのためには一つの文章が二義的に捉えられることがないよう、事実を正確に伝えること」が重要
これは、法律家の分野。
行政屋では、後で言い換えができるように、「一見して、具体的なようだけれど、後で言い換えができるように、幅のある文章」を求められることも多くあります。
文章は書いてすぐには送らず、3回読む。そうすれば誤字脱字はほぼ見つかる。
私は可能なら、ある程度の時間寝かせて忘れて、他人になった未来の自分の読ませています。そのほうが論理的な誤り(思い込みが多いものですから)も見つけやすくなります。
法律家の世界では「結論の妥当性」が重要
すなわち「落としどころ」をどこにするか、その感覚が他の関係者と一致していることが法律家に求められる重要な資質だそうな。
途中の議論が優れていても、結論がおかしければ誰も納得しないから。
本当に、言えているようだ。
7回読み勉強法
その理由
- 「読むこと」の負担は小さい。
1回1回が流し読みなので負担が小さい
- 情報をインプットするスピードが早い
「書く、話す、聞く」より「読む」が圧倒的に早いから
- いつでもどこでもできる。
本一冊あれば、場所、時間を選ばずできてしまう。
注意事項
300ページの本を30分で読む。流し読みだから、速い。
といっても1分で10ページはやはり速いと思うけどな。
7回に厳密なこだわりはない。
7回の各回の繰り返す間隔は短いほうが良い。
記憶が薄れる前に繰り返したほうが記憶に定着する。
間隔は1日以内が理想的。
集中しないといけないと思うとそれがかえって雑念となる。
「本を開いてページをめくっているなら、読んでいるということだ」と思って気楽に読み流す。
わからないことは次のときに読めばいいと気楽に。意味が取れなくても気にしない。
見出しだけを目で追う「助走の1回」を追加するのも良い。
必要なことが網羅されたものを繰り返し読む。
読むものを限定するので、網羅されていなければ困るから。
試験で「ヤマ張り」は悲劇の素
本を読む時に重要なポイントを意識して読まない。
常用なことは多く書かれているので、繰り返し読めば重要な事は必然的に手厚くなるから。
また、読み始めの段階で、重要なポイントとそうでないところを区別できるはずもなく、選んだ重要なポイントが的外れということもあるのだから、重要なポイントを探したり区別しながら読むことはしない。
どこが重要かをよく知っているのは、初学者より著者である。
著者が詳しく書いていることが重要なことが多い。
自分の裁量を入れ始めるのは、読む回数が進む、理解が進んだあとに、自分がどれくらい内容を把握していないかを知り、不安な部分を丁寧に読むときくらいか。
「7回読みは、本をそのまま脳内に印刷していくのに近い作業」なのだと
もちろん1回ではだめだから、薄い印刷を刷り重ねることで鮮明にしていく。
だいたい刷り上がったら、テスト印刷を見て微調整する。この時に初めて少しだけ自分の裁量が加わる。
具体的な方法
- 1回目
見出しを写しとる
- 2回目
全体を流し読み
こんな内容のことが、こんな順番で書いていることを把握する
- 3回目
全体を流し読み
アウトラインを少しだけ鮮明に
- 4回目
キーワードを意識して読む
よく出てくる言葉、詳しく書かれている言葉が何かを感じ取る
まだ理解しようとまではしない。
- 5回目
キーワードがどのように説明されているか意識する
- 6回目
細部も意識して読んでみる。
「答え合わせ」の感覚で読む。
5回目までに意識したキーワードについて「そうそう、こんなんだよ」というイメージで
- 7回目
しっかり定着させるつもりで読む
理解しようとして音読などしない
終盤に入ったら書く作業も役に立つ
書くことは記憶の定着に役にたつが、読みながら、できるだけ読むスピードを落とさず、汚い字でもよいので、どんどん走り書き
目についたキーワードや語句をどんどんランダムにでも走り書きする感じ。
これは、後で読み返すノートを作る作業ではない。
勉強に細かな計画は立てない
- 計画を作りのに時間を必要とすること
- 計画通りに勉強が進むことはまずないこと
なので無駄だし、予定通り進むないことで罪悪感を感じてしまうことが良くない。
模試などを積極的に受けて、その時点までのやることを決めるという外圧を計画の代わりに利用する。
テキスト選びに手を抜くな。
繰り返し読むのだから、手にとった感覚まで含めて気に入ったものを探すべき。
注意
これは個人的な読書メモであり、個人的に有用と思ったことだとか、ここの残ったことをまとめることなく綴ったメモです。
黒文字は本文そのままか、同義の要約を
青文字は、直前の文章に対して思ったことなどを
書いています。
その他の読書メモ