2013年11月14日木曜日

マークシート読取君2(マグノリア)を使用体験記

マグノリアの「マークシート読取君2」というソフトウェアを使用したので、その体験などを残しておきます。

全体について

自由にマークを配置できるので、質問、マークシート一体型のアンケートなどを自由に作成できます。
専用のマークシート用紙印刷の必要がありません。(私は、PowerPointとレーザープリンターで作成しました。)
専用のマークリーダーが不要で、普通のスキャナが使用できるので、低コストで導入できます。
(スキャンスナップでカラー300dpiのJpegで取り込んだ画像でOKでした。)
ただし、読み取りがスキャナの速度に依存するので専用リーダより遅いと思います。
でも、年に数回のイベントでの利用など使用頻度が少ないのであれば、これで十分かな。

作成するマークの大きさについて

本番前にいろいろなマークシートを作ってテストしました。
大きめのマークならマークしやすいかなと思いましたが、塗りつぶしにくいようで、読み取り精度はあまり上がりませんでした。
あまり小さすぎると、塗りにくいし、汚れなどで誤認識が多くなります。

試行錯誤の末、縦4mm、横2.5mmの楕円のマークにしました。
(横幅はもう少し狭い方が良いように思います。)

認識について

認識の前処理

マークシートの数が1000程度だと、マークミスなどでエラーになったものだけで統計結果に影響が大きいので、スキャンする前に全部確認して、薄いマークなどを塗り直すレタッチを行いました。
隣のマークに重ならなければ、少々はみ出しても問題ないので、太めのマジックなどで、マークをざっと塗ってしまいます。
結構、ラフに塗って良いので、案外楽な作業でした。

認識処理について

認識処理のために要する時間は、A4用紙1枚に設問を8つ。マーク数50程度のものを300枚で数分くらいで完了しました。
(1枚につき1秒は掛からなかった。1秒で2枚程度という感じ)

認識結果

中から1つを選ぶものについては、最も塗りが多いものを選ぶようで、これはほとんどエラーなく読み取りました。

複数回答の場合は、塗られているドット数が設定した数以上になれば、マーク有りと判定する仕様です。
なので、設定値をいくつにするかで、認識結果が変わります。
設定値を小さくすれば、認識漏れはなくなりますが、マークされていないものを「マーク有り」と誤認識することが多くなり、設定値を大きくすると、マークされているものを「マーク無し」としてしまうことが多くなります。
最適値を決めるのは案外難しく、マークシートが1000枚程度なら、適当な数を設定して認識させて、後で全部チェックした方が早くて正確だと思いました。
(認識結果で表示される表のセルをダブルクリックすると、該当するマーク部分だけが表示されるので、これを見てマニュアル入力で修正できるので、そんなに大変ではありませんでした。)

結果の利用について

結果はcsv形式でエクスポートできるので、集計はエクセル等の他のソフトで行います。

複数回答された結果は、1つのセルにスペース区切りで出力されるので、別途変換する処理などが必要です。
(私はエクセルでcsvファイルを開いて、複数回答のセルが並んでいる行を、テキストエディタにペースとして、スペースをタブに置換して、その結果をエクセルにペーストすることで、スペース区切りされたデータをエクセルのそれぞれのセルに入れました。)




私が使ったのは上の、マークシート読取君2 なのですが、新たしいバージョンが出るようですね。

 マグノリア マークシート読取君3
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