2014年1月4日土曜日

再生可能エネルギー発電から水素を作るってエコなのか?

水素エネルギーがどれだけ普及するかわからないが、大規模なエネルギー源としての水素をどうやって確保するのだろうか。

水素の製造方法

石炭から生成する方法があるらしい、また油田での石油採掘時に発生する水素を回収する方法もあるらしい*1。

油田での石油採掘時に発生する水素を回収するのは、利用されなかったものを有効に利用するのだからよいだろう。
しかし、石炭から生成する方法は、この過程で二酸化炭素を発生するそうだ。これなら環境に優しいとは言えなかろう。

水を電気分解する方法でも水素を作れるが、必要とするための電力を得るために、多くの石油を燃やさなければならない。これも環境に優しいとは言えなさそうだ。


再生エネルギー発電した電気で水素を作る

そこで、例えば太陽光発電とか、風力発電のような石油を燃やして作ったのではない電気を使えば、水素を環境を汚さない、という主張がある。

しかし、これは間違いだ。
太陽光発電とか、風力発電で作った電気が有り余っているなら正解だが、現状はそうではない。
ほとんどの電気が石油を燃やして作っているのだ。

太陽光とか風力で発電すれば「その分だけ」石油を燃やす量を少なくすることができる。というのば実情なのだ。

だから、太陽光とか風力のような再生可能エネルギーで発電しても、その分を水素生産に使ってしまったとえれば、電気として使用すれば減らすことのできた火力発電の燃料消費を結局減らすことができなくなってしまう。

結局のところ

なので、全体で見れば、現状では再生可能エネルギーで発電した電気で水素を作っても、なにも環境に優しくないのは明らかなのだ。

参考文献

  1. CO2ゼロ 究極の燃料、日経産業新聞131218

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