2013年12月12日木曜日

死刑囚への証人尋問について考えてみた

今日は死刑が執行されました。
まあ、それは置いておいて

それから、オウム事件関連で、死刑囚を証人尋問したとか。

死刑囚への証人尋問って意味あるかな?

ちょいと考えてみました。

偽証罪は罪が重いから、証人は嘘つかない

普通なら、嘘をつけば偽証罪に問われます。

だから、偽証罪に問われるのが嫌だから、嘘をつかないのですね。

偽証罪は、3か月以上10年以下の懲役と、結構重い罪なのですよ。
罰金では済ませてくれませんからね。


ところが、死刑囚から見たらどうなのでしょうか?

死刑囚に懲役を科す意味はありません。

もし、死刑確定後の罪を別途罰して、その刑の執行が終わった後に死刑を執行するのであれば、
その懲役の期間中は死刑を執行されないということになってしまいます。

極端な話、死刑確定後に、無期懲役の罪を犯せば、無期懲役の刑の執行が終わることはないので、死刑が執行できなくなります。

そんなバカのことあり得ない、
なので、死刑囚に偽証罪を問うことは実質無意味です。


ということは、、罪になるから嘘をつかないという、
証人尋問の証拠能力の根幹に欠けているように思えてなりません。

死刑囚ならではの偽証の利益

さらに、死刑囚が証人尋問されたときに、
わざと曖昧に答えて、コロコロと証言を変えたりしたら、
訴訟における立証の観点からは甚だ迷惑なことだけれど、
死刑囚からみれば、「ハッキリするまで、死刑が執行されない」利益になってしまいます。


死刑囚に証言させるって、百害あって一利なしのように思えてしまいます。

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