2013年8月2日金曜日

「天然」というだけで「安心」「安全」ではないだろう

天然は安全とか安心とかという表示をよく見るが・・・・


合成添加物が危険で、天然由来成分から作った食品や添加物なら安全という宣伝をよく目にします。

「天然」ってなによ?

そもそも、このような宣伝でいう「天然」や「人工」「合成」の概念が曖昧極まりないのです。

多くは、動物とか植物などの生き物を原料にすれば「天然」と称し、石油化学工業の過程を経て作られたものは、「合成」やら「人工」と言っているようだ。

例え、動植物を原料としていても、特定の成分を抽出し、濃縮する以上「人工物」であるといか言えないのだが、先の主張をする輩はこれを「天然」とする。

天然のものでも危険なものは危険

このような輩に主張する「天然」のものでも、人体に害を及ぼすものはいくらでも存在する。有名なものでは、小麦から作った「茶のしずく石鹸」で重篤な小麦アレルギーも発生している。
本当に天然でも、トリカブトを食べれば人間は死ぬ。

なのに、「天然」は安全なのだろうか?

「安全」と言えるには、確認しているかどうか

天然は安全で、合成・人工は危険と主張する者の多くは、中小企業で資金的な余裕もなく、ろくに安全性の確認もしていないものが多かろう。

「人工」「合成」の方はというと、少なくとも安全性の確認くらいはしている。

安全か否かは、原料が何かではなく、安全なことを確認していれば「安全」と言えるのであって、確認していなければ材料が何か拠らず「安全かどうかわからない」だけなのだ。

不安商法に騙されるな

「天然だから安全」とか「合成だから危険」とかいう宣伝文句を見かけたら、不安を煽って「天然」と称する物を高く売ろうという、不安商法の一種だと思っている。                   

2 件のコメント:

  1. 子供が生まれてからこういうことを特に気にするようになりましたが、確かにおっしゃる通りですよね。「天然だから安全」であるとは限らない。原料を確認して自分で判断できるようになりたいです。

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    1. Miwaさま、コメントありがとうございます。

      原料を確認して自分で判断できるかどうかといえば難しいですよ。
      例に挙げた茶のしずく石鹸の健康被害で、原因となった原料は「小麦」です。

      原料が小麦なのを見て、「怪しい」と思う人は居ないでしょう。


      なので
      ・「できあがったもの」で安全かどうかを確認しているかどうか
      ・多くの人に、長期間「使用されていて」、健康被害がないかどうか
      ・自分が「使っていて」異常がないか
      を常に確認するのがよいのではないでしょうか

      特に「天然だから安全なはず」と盲信してしまうと、健康被害が深刻になってしまいますから。

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