聴講させていただいた研究会は電子情報通信学会の
- 無線電力伝送研究会(WPT研)
- 電子通信エネルギー技術研究会(EE研)
が併催されたもの。
ここの発表なんて、他人がまとめたものより、発表者本人が書いた予稿集を直接読むのが最もわかりやすいのは当然のこと。ここの発表を要約するなんて脳がない。
なので、全体としてどういうものかをまとめておくためにテキストマイニングをして遊んでみました。
テキストマイニングに使ったソフトは、これは有名中の有名な
KH Coder
http://khc.sourceforge.net/
ですね。
発表タイトルとその要約は学会のwebサイトから落とせます。
ただし、学会のサイトに載っていないものは、当日買った予稿集からOCRで取り込みました。
頻出用語を抽出するとこんな感じ
出現回数 用語
18 ZVS(Zero Voltage Switching)
14 DC-DCコンバータ
12 周波数
11 トランス
10 ワイヤレス給電
10 絶縁
8 インバータ
7 DCモータ
7 コイル
7 コンバータ
7 無線
6 E級
6 FET
6 直流共鳴
6 伝送効率
6 ビーム
6 モード
6 高周波
6 線路
5 PWM制御
5 結合係数
5 非接触給電
5 位相
4 GaN
4 TEC値
4 フェーズドアレーアンテナ
4 プッシュプル
4 エネルギー
4 コスト
4 スイッチ
4 基地
3 5MHz
3 LLC共振型コンバータ
3 スイッチング電源
3 デッドタイム
3 フルブリッジコンバータ
3 レクテナアレー
3 回転トランス
3 巻線構造
3 合成球面波
3 走行中ワイヤレス給電
3 入力インピーダンス
3 ゲート
3 サージ
3 シミュレータ
3 デバイス
3 ピーク
3 周期
3 小型
3 省エネ
3 地上
3 半導体
3 料金
こうしてみると、どんなことがいま注目されているのかなんとなくわかります。
その道の専門家なら、用語を見るだけでなんのことはわかルのでしょう。
アンテナやレーダのことなら、用語を並べるだけできっとわかりますが、電源なんて専門から外れます・・・ちょいと苦しい・・・。
そこで共起マップを書かせてみる。
WPT研、EE研の共起マップ |
解釈は人力なんだよね、テキストマイニング・・・
- ZVSは動作についてとか、回路、効率なんてことが中心なのね
- 直流共鳴はE級でプッシュプルなのか・・・そして6.78MHzなのね
- TEC値って省エネに関係あるのか
- レクテナアレーでDCモータ
- 合成球面波でフェーズドアレーアンテナでビーム
- 設備に基地、料金の削減、これに関係ある言葉が地上、走行だから、この辺りはコストのことまで考えられ始めているのね。結構成熟してきているのかな
- 高周波ではデッドタイムが問題になっているのね
なんてことが想像できます。
あとは、必要に応じて、細かく読んでいけばいいのだ・・・・。
今回は1回の研究会(発表数で21件程度)のものでテキストマイニングをしました。
21件くらいまるごと読めよ・・・と思われるかも・・・読みますよ専門分野ならば・・・
でも、守備範囲くらいまで広がった範囲のものを全部読んでいるわけにはいかない。
読まずに、全体の内容をなんとなく知ろうというときにテキストマイニングは便利に使えます。
テキストマイニングは研究会1回分とかではなくて、1年間の学会の分野マルごととかでやってみると研究傾向の変化などを把握できて楽しいですよ。
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