2025年7月13日日曜日

「PowerPointなしで大丈夫?」動画化で進化するプレゼンツール!

 プレゼンテーション資料は、もはや会議室で話すためだけのものではありません。オンラインでの共有、ウェビナー、動画コンテンツとしての配信など、その活用の幅は広がる一方です。そんな時、「PowerPointがないと動画にできないの?」という疑問が浮かぶ方も多いでしょう。

今日は、私たちの今日の会話も交えながら、LibreOffice ImpressGoogleスライドという身近なプレゼンテーションツールで、いかにプレゼンを動画化できるかをご紹介します!


パワーポイントの課金は終わりにします



LibreOffice Impress:直接エクスポートはなくても諦めない!


まず、無料で使える高機能なプレゼンテーションツール、LibreOffice Impress

「スライドショーを直接MP4などの動画ファイルにエクスポートする機能は?」という問いには、残念ながら「標準機能としては備わっていません」とお答えしました。Microsoft PowerPointのようにボタン一つで、というわけにはいかないんです。

しかし、ご安心を!Impessで作成したプレゼンを動画にする方法は、いくつか賢い代替手段があります。


1. 画面録画ソフトウェアを使う(最も汎用的でおすすめ!)


これが一番確実で柔軟な方法です。Impessでスライドショーを全画面表示で実行し、その画面をPCの録画機能でキャプチャするんです。

  • Windowsユーザーなら: 「Windowsキー + G」で起動するゲームバー(Xbox Game Bar)に、標準で画面録画機能があります。

  • より専門的にしたいなら: 無料のオープンソースソフトウェアOBS Studioなどが強力な味方になります。ナレーションの同時録音など、細かな設定も思いのままです。

この方法なら、スライドの凝ったトランジションやアニメーション、埋め込んだ動画なども、プレゼンしているそのままの形で動画に残せます。


2. スライドを画像にして動画編集ソフトでまとめる


各スライドをJPEGなどの画像ファイルとしてエクスポートし、それらを動画編集ソフトウェア(無料のOpenShotKdenliveDaVinci Resolveなど)で繋ぎ合わせる方法です。静止画のスライドショー動画を作るには適していますが、スライド内の細かいアニメーションまでは再現できない点には注意が必要です。


Googleスライド:ついに「直接動画化」の時代へ!


次に、Webブラウザで手軽に使えるGoogleスライドです。

以前はLibreOffice Impressと同じく直接動画エクスポート機能はありませんでしたが、今は状況が大きく変わりました!「スライドショーを動画ファイルにエクスポートできますか?」という問いには、堂々と「はい、可能です!」と答えられます。


1. Googleスライドの「レコーディングスタジオ」機能(革命的!)


これがGoogleスライドの大きな進化です。Googleスライドに直接組み込まれたこの機能を使えば、スライドショーを実行しながら、画面と音声をまるごと録画し、MP4形式でGoogleドライブに保存できるんです!

  • 使い方はとても簡単: Googleスライドのプレゼンを開き、右上のビデオカメラアイコンをクリックして「新しい動画を録画」を選ぶだけ。

  • 発表者の顔も録画可能: ウェブカメラで発表者の顔を映しながら、マイクでナレーションを同時に入れることもできます。

  • 保存先: 録画が終わると、自動的にGoogleドライブの「Slides recordings」フォルダに保存されます。

この機能は、手軽にプレゼン動画を作成したい方や、自分の発表練習を記録したい方にとって、まさに「待ってました!」の機能ではないでしょうか。


2. Google Vidsとの連携(AIが動画作成をアシスト!)


2025年6月頃から展開されているGoogle VidsというAIを活用した新しい動画作成ツールとも連携が始まっています。スライドのコンテンツを元にAIが自動で動画のシーンを作成してくれるという、まさに未来の機能です。スライドのテキストや画像を動画コンテンツとして再活用したい場合に特に役立ちます。


3. PowerPoint経由でのエクスポート


もしMicrosoft PowerPointに慣れているのであれば、GoogleスライドのファイルをPowerPoint形式(.pptx)でダウンロードし、PowerPointの「ビデオの作成」機能を使って動画にすることも、もちろん可能です。


4. 画面録画ソフトウェアを使う


LibreOffice Impressと同様に、Googleスライドのスライドショーを画面録画ソフトウェアでキャプチャする方法も、引き続き有効な手段です。


結論:PowerPointに課金する時代は終わった?


今日の会話で盛り上がったポイントは、まさにここでした。

「Googleスライドでスライドショーを動画にエクスポートできるなら、この機能のためだけにPowerPointに課金するのはもったいないですね。」というご意見、全くその通りだと思います!

Googleスライドに「レコーディングスタジオ」のような直接動画エクスポート機能が搭載されたことで、Microsoft PowerPointの「ビデオの作成」機能のためだけにPowerPoint(あるいはMicrosoft 365)に課金する必要性は、大幅に低くなりました。

特に、

  • 手軽にプレゼンテーション動画を作りたい

  • 主にオンラインで共有したい

  • ナレーション付きで自身の発表を記録したい

といった目的であれば、Googleスライドの機能で十分にまかなえます。

私自身も、Geminiに課金しているためGoogleドライブの2TB容量を使えることで、OneDriveの容量を気にする必要がなく、Googleのエコシステムで完結できるメリットを強く感じています。Copilotの使い勝手に悩む必要もなく、慣れ親しんだGoogleのツールで効率的に作業できるのは、大きな強みですね。

もちろんPowerPointには高度なアニメーションやグラフィック編集機能といった独自の強みもありますが、一般的なプレゼンテーションの動画化であれば、「この機能のためだけに課金するのはもったいない」という判断は非常に合理的だと言えるでしょう。

この情報が、皆さんのプレゼンテーション作成と共有の選択肢を広げる一助となれば幸いです!


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